FREE DIVING

一息で潜ることのできる距離・深度・時間を競う潜水競技です。

フリーダイビングは「アプネア」とも呼ばれるダイビングの祖先的な形態であり、
スクーバ器材の補助を借りずに息を止めた状態で、水中を泳ぐ距離・深度・時間を競います。
海において深度を競う競技(深度競技)と、プールにおいて距離・時間を競う競技(プール競技)の両方があり、
それぞれフィンの使用有無や種類別に計9種目が存在します。
フリーダイビングは高い身体能力と精神力を必要とするユニークな競技ですが、
長時間息を止めて水中を探検する能力への挑戦は唯一無二の感覚で、とてもやりがいのあるものです。
また、イルカや魚と一緒に泳ぎ水中の世界や生物と深くつながる方法として、
近年ではレクリエーションとしてのフリーダイビングの人気も高まっています。
2025年よりワールドゲームズ種目として採用され、ますます世界中で注目を集めるスポーツとなっています。
cmasホームページより

フリーダイビング
フリーダイビング
フリーダイビング

競技種目

深度競技

海の競技会場にて、選手は各自が申告した深度に設定されたタグを目指してダイブを行います。無事にタグを取り水面にいるジャッジに示すことができれば「成功」、深度の未達や軽微な反則は「減点」、ダイブ中の失神やロープを掴む等の大きな反則は「失格」となります。

コンスタントウェイト(CWT)

フィンを使用しながら、身に着ける装備の重量を変えずに潜ることのできる深度を競います。フィンの形状に制限はありませんが、通常はモノフィン(1枚フィン)が使用されます。ダイブ中にガイドロープを引っ張ることは許されていません。

コンスタントウェイト・バイフィン(CWT-BF)

バイフィン(2枚フィン)を使用しながら、身に着ける装備の重量を変えずに潜ることのできる深度を競います。ダイブ中にガイドロープを引っ張ることは許されていません。

コンスタントウェイト・ノーフィン(CNF)

フィンを使用せずに、身に着ける装備の重量を変えずに潜ることのできる深度を競います。ダイブ中にガイドロープを引っ張ることは許されていません。

フリーイマージョン(FIM)

フィンを使用せずに、身に着ける装備の重量を変えずに潜ることのできる深度を競います。唯一ダイブ中にガイドロープを掴むことが許されている種目であり、ロープを引く腕の力でダイブを行います。

プール競技

競技用のプール会場にて、選手は息止めの最長時間や水平方向での潜水の最長距離を目指してダイブを行います。水面浮上後に「OKサイン」をジャッジに示すことができれば「成功」、軽微な反則は「減点」、ダイブ中の失神や大きな反則は「失格」となります。

スタティックアプネア(STA)

水面での静止状態において息を止めていられる最長時間を競います。全てのフリーダイビング種目の基礎スキルであり、水中でのリラクゼーションや集中力を鍛えるのに役立ちます。

ダイナミック・ウィズ・フィン(DYN)

フィンを使用しながら、水中で並行に潜水することのできる最大距離を競います。フィンの形状に制限はありませんが、通常はモノフィン(1枚フィン)が使用されます。

ダイナミック・ウィズ・バイフィン(DYN-BF)

バイフィン(2枚フィン)を使用しながら、水中で並行に潜水することのできる最大距離を競います。

ダイナミック・ウィズアウト・フィン(DNF)

フィンを使用せずに、水中で並行に潜水することのできる最大距離を競います。水中での動きに制限はありませんが、通常は腕と脚のストロークによって推進力を得ます。

スピードアプネア(2x50m、4x50m、8x50m)

定められた距離において、水中で並行に潜水をするタイムを競います。競技は50mプールで行われ、50m単位でのみ水面での呼吸・休息が許されています。フィンの形状に制限はありませんが、通常はモノフィン(1枚フィン)が使用されます。

競技区分

呼称(国際ルール) 年齢 詳細区分
シニア 18歳以上
ジュニア 15〜17歳
マスターズ 50歳以上 M1 (50~59歳)
M2 (60~69歳)
M3 (70歳~)
パラスポーツ 15歳以上

※年齢 当年 12月末日 満年齢とする

競技規則

英語版 HOW TO/REGULATIONS (cmas.org)

日本語版 ●●●●●●

主な器材

モノフィン

両足を合わせて履く1枚フィンで、全身のうねりを利用し効率良く推進力を得られるのが特徴です。
競技ではカーボン製が主流であり、選手により硬さの好みが分かれます。

モノフィン

バイフィン

片足ずつ履く2枚フィンで、バタ足で推進力を得るためコントロールが容易な半面強い脚力が求められます。
モノフィン同様に競技ではカーボン製が主流であり、選手により長さや硬さの好みが分かれます。

バイフィン

ウェットスーツ

温の維持や浮力の確保、水中抵抗の軽減のために深度競技・室内競技の両方にて使用されます。
水温や選手の好みにより、ワンピースタイプ、ツーピースタイプや袖なしタイプ等があります。

マスク・ゴーグル

水中での視界確保のため、主に深度競技ではマスク、室内競技ではゴーグルが使用されます。
トップレベルの競技においては、マスク内の空気の節約のため裸眼または水没式ゴーグルの使用が主流になっています。

ゴーグル

世界記録・日本記録

世界記録

日本記録